30代からはじめる2Aヨーヨー練習記

静岡市でヨーヨーやってます。目標:2020年12月までにウーキーファウンテンを上げる。

印象深いフリースタイル(4A編)

この調子でいくと,いつまで経っても本題に入れないので,勢いで書いていく。

 

ヨーヨーにはダブルハンドストリング(3A),オフストリング(4A),カウンターウェイト(5A)といわれるプレイスタイルがある。この記事では私の印象に残るフリースタイルについて書いていく。

 

本来であれば,3A,4A,5Aの順番で書いていくのが良いのであろうが,3Aと5Aはあまり詳しくないので,4Aから書いていくことにする。

 

4Aはヨーヨーと糸を繋げずにプレイする部門である。中国ゴマ(ディアボロ)に似ている部分があるが,そういうふうに一般人に紹介すると烈火のごとく怒るプレイヤーがいるので,「中国ゴマに似ている」というのは禁句である。

 

まずはカミムラジュンヤ氏。最近の若いプレイヤーは知らないかもしれないが,彼がオフストリングに与えた影響はとても大きい。身体にかけないリジェネレーショントリックの先駆者。当時は,身体にかけるリジェネレーション(たとえばエイジリジェネ)が主流だった。選曲や服装もクールだ。なお,動画のタイトルが若干おかしいが,このことについて説明するのは煩雑なので,ここでは説明を割愛する。

 

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そして,オフストリングヨーヨー界のレジェンド,マルヤマフトシ氏。個人的には2010年ごろのフリースタイルにおける荒々しさが特に面白い。

 

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私は2007年~2012年春まで新潟に住んでいたので,マルヤマくんとはよく練習していた。新潟長岡ヨーヨー練習会のクリップビデオもたくさん作ったし,思い出深い。2011年,彼は日本2位に輝くが,惜しくも優勝を逃す。私たちは彼の優勝を心底,願っていたのだが……。

 

ちなみに,そのとき優勝したのはスギムラカズアキ氏。ノーミスで3分間フィニッシュ。圧巻である。

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なお,このときの演技順だが,スギムラ氏のあとにマルヤマ氏の順番であった。スギムラ氏の演技に会場は興奮のるつぼ,一方,マルヤマ氏は会場の雰囲気に完全に飲まれてしまった。もし,演技順が違っていたら……。

 

私事だが,このあと私は関西に移住して,スギムラ氏と練習会で顔を合わせるようになった。私がスギムラ氏から学んだことは多い。余談だが,彼に刃牙とかマッスル北村とかを語らせたら止まらない(気になる人は調べてみると良い)。

 

何年か進んで,最近,すごいと思うのはハカマタタクミ氏。「リジェネレーションってそんなに簡単な技だったでしょうか?」と思ってしまう。ヤバイ。

 

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フリースタイルではないけれど,もう一つオフストの動画を紹介。イワクラレイ氏。

2010年代前半の感覚では,ソロハムというジャンルがここまで競技レベルで実用化できるとは思えなかったので隔世の感がある。すごい。

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本当はまだまだ紹介しないといけないプレイヤーがいると思うが,このあたりで止めておかないといつまで経っても終わらない。

 

次回は3Aと5Aについてまとめて紹介したい。

印象深いフリースタイル(1A編)

練習の備忘録としてブログを書きはじめることにしたのだが,早速,脱線してしまっている。まずはブログを書き始めた理由をきちんと書こうとしたのだが,昔のヨーヨー動画を見始めてしまったので,それを紹介したくて仕方ない。

 

ヨーヨーには5つの競技部門があることを前回の記事で述べた。前回の記事では2A部門の動画を3つほど紹介したが,この記事では1A部門の動画を幾つか紹介したい。1A部門では,シングルハンドストリングススタイルの競技が行われる。まぁ簡単にいうとアヤトリみたいなもの……と思ってくれるとわかりやすいかもしれない(かなり誤解を含む表現だとは思うが)。

 

最初の動画は2002年世界大会のユウキ・スペンサー氏である。いまの目線で見ても結構面白い。

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ちなみに2004年ごろ,私がはじめて見た競技ヨーヨーの動画は1A部門のものであった。その動画はユウキ・スペンサー氏とは別の方の動画だったのであるが,あまりカッコいいとは思えなかった。その動画を見たとき,私は「ふーん,すげぇなぁ。ハイパーヨーヨーのころとは全然違う技やってんなぁ。なんでヨーヨーが戻ってこないんだろう。」とは思ったものの,ヨーヨーを再び始めようとは思わなかった。もしもユウキ・スペンサー氏の動画を最初に見ていたら,私はすぐにヨーヨーを始めていたかもしれない。それくらいのインパクトのあるフリースタイルであった。

 

ユウキ・スペンサー氏は2002年に上記のフリースタイルで世界大会優勝を果たすが,2007年に再度,世界大会で優勝する。このフリースタイルは何度も繰り返し観たので,とても印象深い。

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一言で言えば,「メチャクチャカッコいい。」

 

ユウキ・スペンサー氏は世界中のヨーヨープレイヤーに影響を与えたのだが,彼のフォロワーの中で私が好きなプレイヤーが2人いる。

一人目はイイヅカタカヒロ氏。

 

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もう一人はセキヤレイキ氏である。

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彼らのスタイルはいわゆる「ゴチャ系」である。世間では「ゴチャ系」は採点上,不利であると当時から言われていたように思う。この二人は大会では優勝することはできなかったが,「彼ら自身がカッコいいと考えるスタイル」を貫いた。そういうことはなかなかできないと思う。

 

すこし脱線するが,イイヅカタカヒロ氏はヨーヨーを始めた直後,1年位はずっとユウキスペンサー氏の技をコピーしていたらしい。当時の私はユウキ・スペンサー氏のトリックを真似しようとしても複雑すぎて真似出来なかった(というか真似しようとすら思えなかった)ので,その根気には脱帽する。

 

2011年ごろから私も周囲の影響で「ゴチャ系」の1Aをやろうとしていたのだが,「ゴチャ系」にとって冬の時代が長く続いた。

しかし,2013年に転機が訪れる。ヤノス・クランツ氏である。

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ヤノス氏は技の構造美がすさまじく,世界タイトルの奪取に成功。ヨーヨー界に衝撃を与える。そして,その翌年のマツウラタケシ氏。マツウラタケシ氏については凄すぎてもう説明できないので,「黙って下記の動画を観てください」としか言いようがない。

 

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これ以上,長々と書くのもアレなので,若手を何名か紹介してこの記事を閉めよう。ここまで観てきた通り,ヨーヨーの技はわずか20年弱で劇的に進化してきている。「ヨーヨーはスポーツか?それとも芸術か?」という論争が一部であるが,私はどちらかと言えば「芸術である」という主張を推したい(他人の受け売りだが)。1Aに関しては,まだまだ新しい技を開発する余地があるため,新しい技を次々と作り出していくプレイヤーを私は応援したい。

だから私は以下の4名のフリースタイルが好きだ。ハラダアユム氏,イマイアラタ氏,ナンバツカサ氏,ナンバアキラ氏。

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いかがだっただろうか?彼らのフリースタイルを観て,ヨーヨーに多少なりとも興味を持ってくれたなら私は嬉しい。

 

【オマケ】

この記事の中では一言もレール系のトリックを得意とするプレイヤーについて言及しなかったが,その中ではオギリョウタ氏のプレイがとても良い。彼のストイックさと技のキレは凄まじい。

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ヨーヨーブログ開設について

最近,ヨーヨーという玩具の普及について考えることが増えた。ヨーヨーの普及と自分の練習の進捗を記録していくためにブログをはじめることにする。

 

ヨーヨーの進化について

私は2005年の6月頃にヨーヨーを始めたのだが,それ以来,12年半ほどこの玩具で遊び続けている。

 

おそらく,知らない人も多かろうが,ヨーヨーという玩具は意外と奥深い。

論より証拠,見てもらったほうが早いだろう。

下記の動画は2005年の世界大会で優勝したサイトウシンジ氏のフリースタイル動画である。2つのヨーヨーがまるで生き物のように動いていることがわかるであろう。彼がどのような技をやっているか,詳細に説明できるものは2018年現在においてもそう多くはない。なお,サイトウシンジ氏はヨーヨー界の絶対王者で,世界大会で10度以上の優勝経験を持つ。

 

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あえて,2005年の動画を添付したのは,私がヨーヨーを始めたのが2005年頃であるからである。ヨーヨーのトリックは日進月歩で進化しつづけており,私のような10年選手でも理解できない領域で戦いが繰り広げられている。下記の動画はサイトウシンジ氏の2016年のフリースタイルだ。2005年のフリースタイルと見比べてみると,面白いかもしれない。

 

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5~6年ほど前までは,97年頃に始まった第一期ハイパーヨーヨー世代が活躍していたが,最近は若手が台頭してきている。若手の中で,最も”アツい”プレイヤーといえば,イマイアラタ氏の名前が挙がるだろう。彼のプレーは常に新しい。

 

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上記の3つの動画のような,2つのヨーヨーを伸縮させながらプレイするスタイルをダブルハンドルーピング(2A)と呼ぶ。2Aというのはヨーヨーの大会における部門名である(ヨーヨーには1A~5Aの5つの競技部門がある)。

 

私がこのブログで取り上げるのは上記のダブルハンドルーピングスタイルに関する話題が多くなると思うが,一応,他の部門についても説明しておこうかと思う。語りだすと長くなるので,ひとまず,次回に続く。

 

(次回に続く。)